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JSA認定ソムリエ/エキスパート2次試験(テイスティング)を振り返る

お疲れ様でした!

まずは、

先週の10月10日(水)に行われた日本ソムリエ協会(以下、JSA)認定ソムリエ/エキスパート2次試験を受験された方々、本当におつかれさまでした。

私が受けたのは2年前、つい先日のことのように思い出します。

速報が出ています

今回の結果は、試験当日に「速報」という形で、JSA公式ホームページに公開され、どなたでも閲覧することができます。

↑日本ソムリエ協会ホームページより

詳しくはこちらから

フランスのシャルドネや、ドイツのリースリング、オーストラリアのシラーズなど各国の代表的な葡萄品種で何度となく出題されてきた定番枠」に加え、

毎年必ず出てくる予想不可能な「トリッキー枠」笑

私が受験した2016年は「日本のマスカットベリーA(MBA)」が出ました。

 

試験対策として、

仕事が休みになるたび色々な飲食店を回り、テイスティングを練習したりしましたが、どのお店もMBAを出すところはありませんでした。

今回でいうと、「アルゼンチンのトロンテス」と「日本のメルロー」。

ワイン好きでも、好き好んで選ばないような品種ではないでしょうか?

日本ワインが大好きなので日本のメルローは良く飲みますが、

トロンテスに至っては、購入したこともなければ、飲食店で見かけたこともありません。

テイスティングでは、何が問われるのか

まず、JSA認定ソムリエ/エキスパート2次試験では

白ワインと赤ワインから3種類、それ以外の酒類から2種類(年によって変動あり)をブラインドテイスティングします。

どういった試験かというと、

試験会場に入ると自分の席にはすでにグラスが並べられており、試験開始と同時に一斉にテイスティングがスタート。配られたシートにテイスティングコメントを記入していくというものです。

項目ごとに細かく配点があり、外観、香り、味わいの他に

「生産国」「ヴィンテージ(製造年度)」「葡萄品種」を答えます。

(以降、JSA特有の3項目とします)

「生産国」「ヴィンテージ(製造年度)」「葡萄品種」ってそんなに重要なのだろうか?

試験対策をしながらいつもこんなことを思っていました。

ワインの味わいはさまざまな条件や要素が影響してきます。もっと言えば、同じ生産者が同じ年に作ったワインでも、ロットや瓶ごとに味わいが異なることも…

ちなみに、日本ワイン検定では

1級、2級ともに「葡萄品種」のみ。

詳しくはこちら

 

WSETでは外観、香り、味わいに加え「熟成のポテンシャル」などは問われますが、

「生産国」「ヴィンテージ(製造年度)」「葡萄品種」は一切問われません。

WSETは世界基準とされており、

テイスティングコメント(ルビーとガーネットの使い分けとか)がJSAと異なる部分が多く、

最近ではそれが考慮され、JSAもWSETに合わせる形でテイスティングコメントの表現が変わってきているんだとか。

「テイスティング」と一言で言ってもテストによって問われる内容が異なることがわかります。

JSA特有の3項目を答える理由を考えてみた

そこで、先ほどの内容に戻ります。JSAは、なぜ上記の3項目を選択肢に入れているのか。

以外、独断と偏見による見解です。

 

理由①

「生産国、ヴィンテージ、葡萄品種の傾向(ベース)を理解すること」

矛盾しているように思われそうですが、

ワインには生産国や葡萄品種によって外観や香り、味わいにある程度の傾向があります。ですので、

これがわかるとレストランだけでなく、ワインショップでいざワインを選ぶ際に非常に役に立ちます。自分の好みのワインを伝えることができる。

(例えば、フランスワインしか置いてないお店で「カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンのような味わいのワインありませんか?」と好みを伝えられるなど。)

ヴィンテージは熟成度合いと捉えると、熟成からくる香りや色の変化、味わいの複雑さと言えるかもしれません。

熟成したワインに表れる複雑味がわかると、よりワインが好きになりますよ!好きになるというより、ハマってしまいます!

 

話は変わりますが

実は私は、お酒も弱く、一切ワインに関して知識がない状態でワインスクールに入り、約半年間週に1回2時間(座学1時間、テイスティング1時間)学び、ソムリエ試験に合格することができました。

授業のテイスティングでは

毎回テーマがあり、例えば「シャルドネ」だとするとフランス、カリフォルニア、チリや日本などさまざまな国のシャルドネを6種類を飲み比べしながら、最後には先生の模範解答を聞くという流れです。

これがすごく勉強になりました!

人それぞれ味覚の感じ方が異なるので、

「一般的な見解」と自分の感覚を擦り合わせていくような感覚でした。

理由②

「先入観を捨てさせるため」

これもまた矛盾しているような内容かと思われますが、私が受験した年に出たのは日本のMBAは過去にも出題歴がなく、

「まさか出るはずがない」

とまず思い込んでしまいました。

選択肢には「フランス」「ガメイ(もうすぐ解禁になるボージョレーヌーボーのやつ)」があり、

「MBAはありえないからガメイだ!」

という消去法による選択をしてしまいました。完全に先入観による思い込みです。

そして、前記したように

ワインスクールではいいのか悪いのか葡萄品種ごとに「模範解答」(選択するべく項目)を教えてくれます。

(例えば、「フランスのシラーはコショウのようなスパイシーは香りがある」とか)

正解不正解に関わらず、

自分が「これだ!」と思った葡萄品種の特徴(これをみんな暗記します)を書いていく。

 

これが実はすごく危険なんです。ゆっくり回答している時間がないので、効率はいいんですけどね。

配点について

ここで配点の話になりますが

「清澄度」

「香りの特徴」

「アタック(味わいの強さ)」

「供出温度(提供に適した温度)」

など、

20項目以上あり、項目ごとにある選択肢から選ぶ。

・項目ごとに細かく配点。

されています。

例えば清澄度であれば、

「澄んだ、やや濁った、澱のある、異物のある」の4項目のみですが、

香りの特徴は

「カシス、ブルーベリー、ブラックチェリー、干しプラム、ナツメグ、シナモン、アニス、なめし皮、腐葉土…」など、50以上の中から指定された数を選ばなければいけません。

そこで役に立つのが先ほどの

「葡萄品種ごとに模範解答」を暗記すること。

ですが、この答え方が非常に危ないのは正解だと思った品種の模範解答しか選択しないこと。

仮に自分が正解だと思った生産国と葡萄品種が間違っていたら…

最悪の場合、選んだ項目がすべて不正解、なんてこともあり得ます。

理由③

「世界的な流行やJSAが推す(知ってもらいたい)ワインが出る」

これは、近年に感じることです。

2015

「ニュージーランドのピノ・ノワール」

「オーストラリアのリースリング」

 

2016

「日本のマスカットベリーA」

 

2017

「日本の甲州」

「チリのソーヴィニヨン・ブラン」

「アルゼンチンのマルベック」

 

2018

「日本のメルロー」

「アルゼンチンのトロンテス」

以上を見ていただくとわかる通り、

・世界的な流行

・3年連続の日本ワイン

・各国のフラッグシップ(十分認知されている)以外のワイン

など、傾向が見えてきます。

まとめ

今回、伝えたかったことは…

生産国や葡萄品種をすべて間違ったとしても落ち込まないということ

 

あくまで項目の1つにすぎませんし、

当時一緒に受験した仲間の中には、

JSA特有の3項目をすべて間違えても受かった人がたくさんいました!

 

それと、

今回も「日本ワイン」が出題されたことで

多くの人に日本ワインを知ってもらうきっかけになったのではないかということです。

長野を中心に全国で栽培され始めたメルロー。個人的にもかなり注目しています!

最後に

そんな日本のメルローについて詳しく知ることができる映画が今週の20日(土)に公開されます!

詳しくはこちら

日本ワインにフォーカスした映画は初めてではないでしょうか?

前にカリフォルニアのサンタバーバラ州が舞台となったワイン映画sidewaysの日本リメイク版「サイドウェイズ 」がありましたが、 舞台はナパバレーでした。

ワイン好きな方にはぜひ見ていただきたい映画です!

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