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奥野田ワイナリーを訪問して

ワイナリー

山梨県でワイナリーを見学

先月、

山梨県甲州市塩山にある

Okunota Winery(奥野田葡萄酒醸造株式会社)

を見学させていただきました。
オーナーの中村雅量さんが26歳(1989年)で勝沼の老舗ワイナリーから独立。
現在、約2haの自社畑と2haの契約農家からの買い葡萄で年間4万本も生産しているそうです!
↑葡萄畑で中村さんに直接、話を伺うことができました。
見せていただいたのは剪定を終えた垣根仕立ての畑。
葡萄木をあえて密植させることにより、
通常は横に広く伸びていくはずの根は地中へむかう。
「お互いの根がぶつからない様に伸びていく」
葡萄木の習性を利用しているとのこと。
根を下に張らせる利点は大きいといいます。

「ここに植わっている葡萄木は地中深くに根を張り、

地下からのたっぷりのミネラルを吸い上げてくれるんです。」

↑人の腰ほどの高さの葡萄木。これで20年ものだそうです。

土への情熱

中村さんは、土作りにもただならぬ情熱を注いでいます。

中村さんは葡萄木を植えてから、畑に一度も肥料を与えていないとのこと。

葡萄木は肥沃な土地よりも養分のない痩せた土地を好みます。

逆に養分が多すぎると、樹勢が強くなり過ぎて葉が密集して

果実が陰になり過ぎてしまうなどの問題が発生するのです。

葡萄木は、水不足や養分不足などの適度なストレスがかかることで、

果実の成熟が促されます。

肥料を与えない理由はそれだけではありません。

・通常は、肥料を増やすことで葡萄木とその葉はリッチになる(美味しくなる)

・それを食べにくる虫が増える、という流れ。

肥料を与えないことで余計な虫が増え過ぎないので、殺虫剤を撒く必要がなくなるそうで

今まで一度も畑に殺虫剤を撒いた事はないそうです!

土への情熱 その2

↑地表に生えるクローバーやオオイヌフグリなどのマメ科の植物

これらのマメ科の植物は葡萄木に天然の窒素を与えてくれます。

そして、地表や地中の微生物を守る働きもあり、

微生物を増やす為の大切な環境を作っています。

調べによると、この畑には約1000億個の微生物がいるそうです。
(フランスブルゴーニュの約100倍とのこと!!)
元気な微生物は養分やミネラルを蓄えていています。
フランスのブルゴーニュでは、
根から出た腐食酸が土壌の石灰質を溶かして養分を吸収しているように
ここの葡萄木は根の先から腐食酸を出し、
地中の微生物を溶かし、養分を取り入れています。

「葡萄の品質をあげるために微生物を大切に育てているんです。」

知れば知るほど奥の深い世界です・・・

畑への情熱

↑ 「カモ」と呼ばれるこの機械は葡萄畑を「数値解析」するこのできる装置。
富士通さんと環境負荷の減らす試みでスタートしたプロジェクト。

10分に一回、葡萄畑の温度、湿度、照度をパソコンに自動送信する機能」

があり、カビが発生するのを見える化したシステムだそうです。
カビの胞子は発芽したあと72時間でカビ菌が発生するため、
その時間内に発芽したカビ菌を駆除すれば

葡萄畑のカビによる被害を未然に防ぐことができる!

のです。
このシステムにより、殺菌剤の散布回数は通常の3分の1程度。
葡萄木にかかる負担も格段に減ったそうです。
知れば知るほど奥の深い世界です・・・

「自分たちも楽をしながら素晴らしいワインを作りたいんです。」

楽を(大変な作業を無くす)ための並並ならぬ努力を目の当たりにしました。

↑フランス ナダリエ社の有名な高級樽たち。
日本で使っているワイナリーは大変珍しく、
フランスから生産者が来ることもあるそうです。
「ビアンコ(甲州とシャルドネ)」「シャルドネ」「ロッソ メルロー主体(棚栽培)」「自社畑のメルロー(垣根仕立て)」、「ロゼ」
ワインに合わせる料理を教えていただきながらの試飲を5種類。
奥様がデザインされている花のエチケットはどれも素敵でした。

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